2016

北極観測への道

フロート開発を進めていた私たちのもとに、「北極の海氷下を観測したい」という依頼が飛び込んできました。手元にあるフロートのシステムを応用して、何とか観測を実現出来ないか、エンジニアたちの苦闘の日々が始まりました。資金、時間、人員など限られた条件の中、考え出されたのが、北極海氷下観測システム「MOV」でした。

北極海氷下観測用AUV「MOV」

北極の氷の下で、1週間以上の連続稼働を可能にするため、高い信頼性を持った水中スラスタが必要でした。この写真は、-2℃の海氷下の海水を模擬した環境での、スラスタ耐久試験の様子です。

また、出来るだけ省エネで推進出来ることが理想でした。模型を使った流体抵抗の計測、低温化で安定的な動作を確認する評価など様々な試験を行いながら、開発が進められていきました。

プールでテスト中のMOV試作機

プールでのテストが終わると息つく間もなく海での試験を開始し、開発は急ピッチで進められました。

海域試験中のMOV試作機

そして、北極での観測のため、JAMSTECの海洋地球研究船「みらい」に搭載され、アラスカ沖の北極圏に向けて出発し、北極海氷下での観測を行いました。

その時の映像が、JAMSTECよりプレスリリースされております。

下記リンクご参照ください。

動画「小型AUV試作機による北極海海氷下の撮影」

プレスリリース「小型AUV試作機による北極海海氷下の撮影に成功」